管理組合の実践事例
会員マンションの実践事例
更新の目標時期を設け、水回りのリフォームと共用排水管の工事を合わせて進める。朝日プラザ越谷の取組みから、その考え方と周知の工夫を紹介します。
更新の期限を設け、水回りの工事に合わせる
配管だけでなく、内装の撤去・復旧も考える
住戸内を通る共用排水管を一斉に更新する場合、配管に届くよう床や壁などを開け、工事後に内装を復旧する必要が生じます。水回りのリフォームを終えた住戸で改めて配管工事を行えば、内装を触る作業や生活への負担が重なることもあります。
目標時期までの間に、専有部と共用部を一緒に更新する
朝日プラザ越谷では、2023年の掲載記事と居住者向け資料で、2032年を更新の目標時期として示しました。その間に各戸が水回りをリフォームする際、専有部分の給排水管と共用排水管の更新を合わせて進める方針です。
期間を区切って工事の機会を合わせることで、内装の撤去・復旧の重複や費用・生活への負担を抑えることを目指しています。2032年はこの事例の当時の計画であり、他のマンションにも共通する更新期限ではありません。
工事の範囲と、残る住戸への対応も合わせて考える
住戸ごとに進める場合も、管理組合が建物全体の更新状況を把握することが大切です。専有部と共用部の工事範囲、費用負担、接続方法を着工前に確認し、実施した範囲と未実施部分を記録します。目標時期までにリフォームの予定がない住戸への対応も、計画の中で検討する必要があります。
共用側の接続部

住戸側の枝管

目標と工事の関係を、ポスターで伝える
居住者向けのポスターでは、更新の目標時期と、水回りのリフォームに合わせて給排水管を更新することを大きく示しています。専有部と共用部の違い、実際の配管の状態、工事の進め方による当時の費用試算も図で説明し、相談の機会へつなげています。
掲示に加え、リフォーム時や新しい入居者にも資料を渡せるよう準備した事例です。「いつまでに」「自分の住戸に何が関わるか」を伝え、契約・着工の前に全体計画を知ってもらう工夫として紹介します。

資料内の相談会日時・申込方法・費用試算は当時のものです。現在の連合会の受付案内ではありません。所有区分や事故時の責任は、各マンションの規約と個別の状況によって確認します。
工事を決める前に相談できる機会
管理組合では、理事会の日程に合わせた無料相談を案内し、参加実績もあります。給排水管更新やリフォームの進め方、業者選び、費用などを相談できる場です。
過去の案内には、理事会前の相談会や、理事会後に説明・相談の時間を設ける予定が記されています。住民向けパンフレットでも、集会室での開催や申込方法を案内してきました。ここでは、固定の開催日時や受付方法ではなく、工事を始める前に相談できる機会を設ける取り組みを紹介しています。
申請から施工確認まで具体的に確認
改修プラン・仕様書・工程表を確認し、資料が不足している場合は追加提出を求めています。個別の承認では、床の遮音仕様や給排水経路、共用管との接続方法を確認し、条件を決定通知書に記載しています。
共用の搬出入経路の養生、着工前・完了時の損傷確認、写真による記録と報告も書面で伝えています。工事内容や住戸条件によって確認事項は異なり、追加工事には改めて申請を求める扱いです。
掲載記事と、当時の資料を読む
- 掲載記事「ムリのない排水配管設備更新への取組」を読む(PDF・6ページ) ↗
白倉潤洋(朝日プラザ越谷管理組合 理事長・掲載当時)。マンション管理センターの機関誌への寄稿を、埼管ネットの公開資料で確認できます。
- 居住者向けポスターの全体を読む(PDF) ↗
給排水管更新の目標と、リフォーム時の調整を伝えた掲示資料。2023年当時の案内です。
このページは管理実務の事例紹介です。規約・細則の全文や、他マンションに共通する施工基準ではありません。具体的な工事は、各管理組合の規約・細則と現地の条件に沿って確認します。