建物が古くなったことと、使い続けられなくなったことは同じではありません。中性化や鉄筋腐食などの状態を調べ、補修と維持管理の方法を考えます。耐久性と耐震性は別の観点であり、新耐震基準の建物でも、建物固有の条件を専門家と確認する視点が大切です。
中性化した後にも、アルカリ性を回復させる方法など、検討できる補修技術があります。ただし、防食環境を改善することと、失われた鉄筋の断面や建物の耐震性能を回復することは別です。方法ごとの役割と限界を、別ページに整理しました。
技術・資料:中性化と補修の考え方を読む →BELCAの案内で紹介された、耐用年数評価
BELCA(ロングライフビル推進協会)が紹介する日本建築センター(BCJ)の耐用年数評価は、コンクリートの調査結果をもとに、構造体を今後どの程度使い続けられるかを検討するための判断材料です。築年数だけで結論を出さず、建替えと改修の比較や、修繕の時期・内容を考える際の参考になります。
ここでいう耐用年数は、中性化の進行に基づく評価であり、その年数で直ちに建物が使えなくなるという意味ではありません。耐震性の確認とは分けて考えます。
日本建築センター:耐用年数評価の概要を読む ↗解説資料「耐用年数評価とその期待される効果」全文(PDF)↗長く住み続けるために、暮らしの備えも
建物の修繕・耐震化に加え、停電や断水への備え、居住者同士の助け合いも考えます。長寿命化と防災を「安心して住み続ける」という目的でつなぎ、建物・設備の計画と日頃の備えを両方整えていきます。
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